カーエアコン用冷媒と環境問題
1974年頃から、フロンガス(CFC)によるオゾン層破壊の危険性が指摘され、
1985年の「オゾン層保護の為のウィーン条約」そして1987年の
「モントリオール議定書」により、フロンの生産や消費が規制されたのはご存知だと思います。
これにより代替フロン(HFC134a)への切り替えが急速に進められました。
カーエアコンの冷媒についても、R12からR134aへの切り替えが進められた訳ですが、
1990年代に入って地球温暖化が大きくクローズアップされてきました。
確かにR134aはオゾン層を破壊する事はないが、実は非常に強い地球温暖化ガスだったのです。
主な地球温暖化ガスである二酸化炭素の数千倍〜一万倍以上という
強力な温暖化ガスと言われています。
その為、1997年2月の「地球温暖化防止京都会議」では、排出削減の対象となり、
また人体へも有害と報告されています。
つまり、R12はオゾン層を破壊するという理由で全廃。
R134aも強力な地球温暖化ガスという理由で排出削減の対象となり、
いずれはR12と同じく全廃となる可能性があります。
それではカーエアコン冷媒として今後、何を使用すれば良いのでしょうか…
安全性、生産性、環境問題等をすべてクリアーした「夢の冷媒」が開発されるまで、
強力な温暖化ガスと知りつつR134aを使い続けなければならないのでしょうか?
自動車業界全体としても環境問題を強く意識した方向に進んでいる現在では、
環境問題を無視したような動向は許されるものではありません!!
自動車の場合、エアコンシステムにトラブルが無くても、
ごく少量ではあるが大気中にガスが漏れてしまう事を考えれば、なおらさらである!!!
いくら回収技術、破壊技術が向上しても、大気中に漏れたガスは回収できない。
以前、当社はR134aを主成分とする、R12対応代替冷媒の開発に着手しましたが、
R134aは従来から用いられている冷媒と比べ、
沸点などに関しては従来とほぼ同じ性質を有するものの、
使用に際して冷却時に加圧する圧力を高くする必要があります。
この為、従来の冷媒R12を用いるエアコンに充填、補充した場合、冷却性能が十分に発揮されず、
エアコンの故障を招くことも考えられ、更に環境問題等も考慮して、断念致しました。
そこで今、注目されているのが、HC(ハイドロカーボン)冷媒である。
つまりハイドロカーボン(炭化水素)冷媒=イソブタン(R600a)プロパン(R290)、エタン等である。
現在、冷媒=フロンという思い込みが強い為、HC冷媒と言われてもなかなかピンと来ません。
しかし、ヨーロッパ諸国ではすでにHC冷媒を多く使用しています。
特に環境問題先進国であるドイツでは、家庭用冷蔵庫の約90%がHC冷媒となっており、
多くの分やで幅広く使用されております。
日本でも最近、大手家電メーカーがHC冷媒を使用した「ノンフロン」冷蔵庫を打ち出しております。
HC冷媒であれば、オゾン層を破壊する事もなければ、
地球温暖化にもほとんど影響はありません。
つまり、ある程度はガスを大気中に漏出してしまうカーエアコンにとって、
今すぐにでも代替できる最高の冷媒とも言えます。
しかもその冷却効果はR12と同様。
まさしくこれは、自動車業界がいますぐできる実践的地球温暖化対策であり、
今後はハイドロカーボンが冷媒の主流になると思われます。
このような背景の元、当社はハイドロカーボン100%(R600a+R290)のR12用クーラーガスCOLD12
(コールド12)を開発、発売致しました。
勿論、COLD12はR12と同等以上の冷却効果があります。
COLD12が多く使用される事によって、微力ながら地球温暖化対策に協力できる事を
切に願う次第であります。
すでに多くのお客様に使用して頂いた結果、「良く冷える」「安心して使用できる」等とご好評頂き、
その後も追加注文を頂いております。
是非この機会に、「夢の冷媒」COLD12をお試しください。
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